よくあるトラブル |
マンション経営について、担当者から呼び出され、ファミリーレストランで説明を受けた。
しばらく説明を聞いていたが、そのうち担当者から、
「ローンが通るか、試しに審査を受けてみましょう。審査を受けるために、この書類に記入して下さい」
「これはあくまで仮の契約です。銀行でローン審査を受けるための、便宜上のものですから、正式な契約書ではありません」
「この物件について、購入を検討していますよ、購入の意思はありますよ、ということを、銀行に説明するための書類です」
「ローンの審査が通りましたら、そこから本契約の手続きに入ります」
「この書類は、ローンの審査を受けるために銀行に提出しますので、当社で大切に保管させていただきます」
などと説明され、とりあえず仮契約ということで、書類にサインをすることになった。
担当者からは、「他に必要な書類は、私が取りに行きます」と言われ、市役所で書類を取るための委任状も書かされた。 |
その後、1週間ほど経ってから、銀行でローンの面接を受けさせられた。 |
ローン面接を受けて数日経ってから、契約書が自宅に郵送されてきた。 |
契約書を受け取ってから、マンション経営について、自分なりにいろいろ検討してみたが、やはり契約をやめたいと思うようになった。 |
そこで、担当者に電話をして、クーリングオフしたいと申し出ることにした。
自分としては、ローン面接の日が本契約の日だと思っていたので、「契約から8日間以内だし、まだクーリングオフできるはず」と思っていたが、
担当者からは、
「銀行からの融資が実行されて、売買代金の支払いは完了しています」
「売買代金の全額の支払いが完了していますし、物件の引渡しも完了していますので、もう解約は出来ません」
「クーリングオフはもちろんのこと、もう手付解除も出来ません」
などと言われてしまった。 |
契約書を確認すると、契約日が、担当者とファミリーレストランで会った日の日付けになっていた。
契約書を渡されるのが遅かったため、今まで気付かなかったが、ファミリーレストランで書いた書類が、正式な売買契約書だったことに、ようやく気が付いた。 |