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4. 契約後のトレーニング

 契約後

「このビジネスに参加する」と決意した後は何故か商品セットを買わされます。

「なんで男なのに化粧品セット?」「なんでサプリメントを数十万円分も?」
「この浄水器は何?」

そんな細かい事にこだわっていては、成功者にはなれないそうです。
そんな後ろ向きな事を考える暇があったら友達をリストアップして
セールスに命をかける、これこそが成功への秘訣、
そして効率よく稼ぐためにはまず愛用者になろう、愛用者として商品の魅力を知り、
自己消費することでランクアップも図れる、一石二鳥の成功への近道だと諭されます。

商品を購入した後は、引き続き販売活動をするよう焚き付けられます。



 セールス活動に参加させる

マルチ商法・ネットワークビジネスのポイントは、

「契約者が、同時に販売員になってくれる」
「商品を買ってくれた上に、新規客まで探してきてくれる」
「強引な販売をしても、それは参加者の行為で、会社は直接手を汚さずに済む」

事にあります。

会社側からすれば「労力を費やさなくても、勝手に参加者が増え、商品が売れる」
一粒で二度三度美味しい、ということになります。

強引な勧誘や不実告知など、違法な販売活動は販売員個々の問題として扱い、
あるいは暗黙のうちに放置し、「販売員が勝手にやった」
「一人一人が独立の代理店。自己責任だ」「我々はむしろ被害者だ」
と主張する会社も少なくありません。

参加者に積極的にセールス活動をさせるため、利益を強調し、

「成功する秘訣は、セット購入。単なる小売りでは儲からない」
「小売りで細々とした商品を売っても効率が悪い」
「あなたのグループを築き、育成することで、年金的な収入が得られる」
「夢を持つべきだ。夢は実現するためにある。それにはまずお金だ」

という話の流れに誘導します。



 イメージトレーニング

マルチ商法・ネットワークビジネスに参加しても、
セールス活動に興味を示さない人間は案外少なくありません。

「友達に強く勧められて契約だけはしたけど。。」
「友達にこの話を勧めるのはなんなとくめんどくさい」
「めんどくさいことは嫌だ」「仕組みがよく分からない」

そんな気乗りしない参加者に意欲を注ぎ込むために「夢トーク」
「イメージトレーニング」が繰り返し行われます。
その過程はよく洗脳にたとえられます。(というか洗脳ですが、、)



 欲望を煽る

ビジネス活動をさせる上で不可欠なのは「動機づけ」です。
現状に特に不満の無い人間にセールス活動をさせるには、
物欲・金銭欲・名誉欲を煽りたて、「現状では駄目だ!」
「今のままの自分では負け犬だ!」と思い込ませる必要があります。

夢トーク
「夢はなんですか?」「夢が無いんですか?」
「夢は見るものではなく実現するものです」
「私はこのビジネスで夢を実現するんです」
「このビジネスで夢が実現できました」
「人生このままでいいんですか?」
憧れのUP
「□□さんは大成功した凄い方なんです」
「年収○億でダウンラインも数万人いるんです」
「自家用ジェットで世界中を飛び回っています」
「このビジネスで頑張れば貴方もなれます」
「○○さんはこのビジネスで高級車を買えたんだ」
「○○さんはこの若さで年収○千万円なんだよ」
サラリーマン
の否定
「サラリーマンで人生終わりなんて恥ずかしい」
「会社に飼われて満足するなんて負け犬ね」
「会社と家の往復で一日終わり?成功者は
 寝る間を惜しんで夢のために頑張るものだよ」
「ここにいるみんなは全員夢の実現のために
 高い志を持って頑張っているんだよ」
目標の宣言
「私は今日、皆さんの前で自分の夢を発表します」
「私は□□さんのような成功者に絶対なります!」
「憧れの高級外車を乗り回して、実業家になる!」
「頑張って夢を実現する事を約束します!」
「ワー」「パチパチ」「頑張れ!」(一同拍手)



 夢を実現した自分を想像させる

「夢」「目標」「成功者になる!」と想像させた後は、
「目標を達成した自分」「未来の自分」「成功者となった楽しい自分」
をイメージさせます。

「今の自分よさようなら。憧れ未来の自分。頑張ろう!」

「ブランドショップを借り切って、憧れのブランド物を買いまくってやる」
「成功した自分は、高級外車を乗り回して、六本木を爆音を響かせて駆け抜ける」

「権利収入で悠々自適。豪華客船で世界一周の旅を一年間かけて楽しむ」

「自分の下に数千人のダウンラインが集い、みんな私を尊敬のまなざしで見つめるんだ」

「今の会社に「私は成功者!安月給で働くお前らとは違う」と辞表を叩きつけてやる」

妄想に近いことをメンバーで真剣に熱く語り合い、
互いの洗脳を毎日相互補完することとなります。

熱病のように「夢」を語り始めたら洗脳は成功です。
あとは毎日のようにメンバーとミーティングをさせ、外部の人間との交流を断たせ、
クローズドな環境に置くことで洗脳を維持させることとなります。



 優越感を植え付ける

折角イメージトレーニングをさせても、周囲の人間から否定的な意見を言われて
「あれ?何か変だぞ?」などと我に返って貰っては困ります。
そこで、「このビジネスに参加していることに優越感を感じさせる」作業も必要となります。

「このビジネスを理解できる自分達は優れている」
「他人が理解できないビジネスだからこそ成功のチャンスがある」
「自分は最先端のビジネスをしている。理解できない奴らは無能だ」
「マイナスな考えしか出来ないから奴らは負け犬なんだ。自分達は違う」
「このビジネスを理解できないレベルの低い奴は相手にする必要は無い。
成功したときに笑ってやろう。金持ちと貧乏人の違いはここにあるんだ」
「熱い夢を持っている自分達は人とは違う」
「自分達は毎日を怠惰に過ごすサラリーどもやOLとは違う」
「夢に向かって毎日頑張っている自分達は素晴らしい」
「このビジネスを悪く言っている奴らは努力を惜しんで失敗した奴らだ。
あいつらはひがみ根性で悪口を言いふらしてる薄汚い奴らだ」
「新しいビジネスには妨害は付き物だ。この逆境を跳ね除けることも成功の秘訣だ」
「先月辞めた○○は女癖が悪くて借金だらけだった」
「あんな屑みたいになるな」「あんな負け犬は笑ってやろう」



 友達のリストアップ

イメージトレーニングと優越感を存分に植え付けた後は、いよいよ勧誘活動開始です。

といっても、こんな話を見ず知らずの他人にしても相手にされる訳が無いので、
「人間関係」をフル活用することとなります。

一番多いのは友人関係、勤務先、親戚関係、男女関係です。

(少数例では、出会い系サイトや、コミュニティサイトでの接近、お見合いパーティー、
 見ず知らずの他人を路上キャッチセールスで勧誘するケースもあります)

「大切な人にこそ、この話を教えてあげよう」
「この話は口コミの信頼ネットワークで広めているから、あなたが
特に信頼している人にだけ教えてあげよう」
「大切な人を説得できてこそ、成功の第一歩があるというものだ」
「詳しいことは話さなくてもいい。とにかく連れて来るだけで大丈夫」
「このビジネスをよく理解していない貴方が説明して誤解があると良くない。
セミナーとABCでUPの私が解説してあげる。だから何も説明するな」


そしてリストアップした友達に次々と電話をしていく事となります。

「とってもためになる話しがあるの。今度話を聞きに来ない?」
「あ、もしもし。○○?久しぶり。今俺凄いビジネスしてるんだー」
「知りたい?あ、やっぱ駄目だ。教えられない」
「どーしても知りたい?しょーがないな。それじゃ今度会おうよ」


そして再び へと戻る  以下、延々と無限ループしていく

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